蛇滝 青龍堂

所在地 高尾山蛇滝路
祭 神 青龍大権現
ご利益 雨乞い、諸願成就、修行場

裏高尾のバス停「蛇滝口」から入る蛇滝路を登り、いったん突き当たったところに修行場と青龍堂、すぐ左隣りは福玉稲荷があります。ここまでは舗装されていますので車も入れますが高尾駅、高尾山口駅のどちらからも結構歩きますので人気はまばらです。

京王高尾山口駅や高尾登山電鉄の清滝駅ができるまではここがメインの登山道だったということです。この滝の場所は、僧に助けられた白蛇が恩返しに教えたという話があり、白蛇はやがて龍になったということです。民話や伝承によくあるパターンですが、じっさいにここが開発されたのは近年のことで万延元年(1860)に参拝者を見込んだ商人某がいくばくかの権利金を支払って名所にしたということです。

ここに祀られている青龍大権現は沙伽羅(しゃから=沙迦羅、沙竭羅とも)竜王の八歳になる第三女といわれています。父である沙伽羅竜王は1号路の四天王門をくぐると右に立っています。

青龍大権現については小生小論『かえで』掲載小論集「蛇滝と青龍権現」に詳しく解説していますのでご覧ください。蛇滝青龍堂は昭和33年の再建だそうですが、その前はどんな社だったのかは不明です。

ここで冬の「寒行」を含め、年間を通して修行をなさっているというM.Y.さんの話によりますと、2月〜3月の雪どけ水は本当に冷たいそうで、行の後などシャツのボタンも止められないそうだ。

右の注意書きには「お堂内では午後八時より翌朝五時まで鐘太鼓を打ち鳴らさないで下さい」。左には「お堂内及び室内では塩をまかないで下さい」と書かれています。
ここの修行場はかつて韓国や中国の人に大変人気がありました。 特に泊まりがけで来ていた韓国の人達のお祈りは護摩供養に似ていて鉦や太鼓の音が賑やかです。かつて私もここを通る時に何度か耳にしたことがあります。しかし、現在は時間制限や参籠所(泊り込み施設)の使用禁止のため、事実上彼らは閉め出されてしまったようです。

ここから先を見たい方は滝行(水行)に申し込んでください。
数年前までは一人の堂守さんが24時間365日管理されていて(形式上の滝じまい、滝びらきは)、中には夜間早朝に修行してから出社したという熱心な方もいらしたそうだが、現在は時間制限・夜間進入禁止の鉄の檻が設置され、滝行は日中の定められた時間帯に制限されています。
堂守さんの労務管理と修行者の安全のためというのが理由だが、現在は一人にあてがわれた修行時間も制限され、お山も企業化してしまったというところが現実でしょう。

蛇滝路を登り、蛇滝のちょっと手前左側にある飯縄大権現の野仏。昭和時代のもので比較的新しいが、ちゃんと狐に乗った烏天狗で背中から翼が生えています。持ち物は不動明王と同じで降魔の剣と羂索(けんさく=綱)を持っています。赤く着色されている部分は火焔でカルラ炎といいます。

この美女が青龍権現(清瀧権現)です(畠山記念館蔵の重文)。眉根に少し皺を寄せ(これが怖ろしい)、右手には美しい緑の珠を持っています。
しかし、ご本体は龍=滝ですからね! しかもオヤジさんは沙伽羅竜王ですから…

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