神寶神社

所在地 京都市伏見区深草笹山町15
祭 神 天照大御神、稲荷大神、かぐや姫
ご利益

病気平癒、生命力の充実

神寶(神宝)とは神前に奉納する宝物のことですが、ここの神社では十種神宝(とくさのかんだから)のことをさしているようです。それは天津神(あまつかみ)・饒速日尊(にぎはやひのみこと)=が地上に降臨されるとき、天神・天照大御神が授けたという沖津鏡(おきつかがみ)、辺津鏡(へつかがみ)、八握剣(やつかのつるぎ)、生玉(いくたま)、足玉(たるたま)、死反玉(まかるかえしのたま)、道返玉(ちかえしのたま)、蛇比礼(へびのひれ)、蜂比礼(はちのひれ)、品品物比礼(くさぐさもののひれ)の十種をいいます。この宝を振りながら祭祀を行えば死人も甦るほどの呪力があるといいますが、記紀には記述されておらず、唯一『旧事本紀』に出ているだけでその実体は謎です。

案内によりますと、ここはまだ稲荷山が神体山として三峯にそれぞれ三座の神が祀られていた頃、御前の岡として祭場になっていたらしいのですが、山上御殿が廃されてからしばらくは「神石」と赤松の群生のみが残されていたといいます。その後、現在の里宮(伏見稲荷大社)へ社殿が移された時に伏見神寶神社として再建されたということです。

上の写真は「神石(タケノコ石)」とそれを囲む四本の石柱(御柱か)と珍しい竹の鳥居。古代信仰の味わいがあり、お狐さんと赤い鳥居で溢れている稲荷山の中では比較的落ち着いた場所になっています。

タケノコ石。神が降臨する磐境となっている。
小ぶりだが落ち着いた雰囲気の本殿。狛犬の代わりに龍が鎮座する。向かって右が「天竜」、左が「地龍」。
本殿の両脇にはさまざまな和紙で作られた手作り風の人形(ひとがた) が、願い事を書き込まれてビッシリ奉納されている。

周囲は竹林に囲まれており、国文学者・高崎正秀博士(1901〜 1982年)はこの地を「竹取物語の元郷」といったそうだ。それで「かぐや姫」と「帝(みかど)」の愛染碑が建っている。絵馬も「かぐや姫」である。

龍神が祀られた小祠もある。つまり、ここには当時から清らかな水が湧き出る泉とか井戸があったのだろう。
ただ掛かっている絵馬は「かぐや姫」。
境内には竹の鳥居、タケノコ石など一風変わったモノ(失礼!)も多く、このしゃれたデザインの鶏も目を惹いた。

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